最近読んだジェンダー関連の本まとめ
はじめに
最近読んだジェンダー関連の本のメモ。
一般的なトピック
これは教科書とか研究をまとめたものではなくて、大学生がゼミで調べたことや話し合ったことをまとめたもの。ざっとジェンダー周りのトピックに目を通すのにいいと思う。一橋大学のゼミらしいが本の中で一橋大学のアウティング事件にもふれられていた。
本書はジェンダーに限定した本ではなく、ステレオタイプ全般にまつわる脅威を対象としているがとても面白かったので紹介する。私たちはステレオタイプとして見ることも見られることからも逃れられない。しかしどういった影響があるかを学ぶことが対応への第1歩となると思う。
感想は以下のスレッドを参照。
「ステレオタイプの科学」クロード・スティール著 #読書ログ https://t.co/LPo2UZZumx
— Atsuko Fukui (@muumuumuumuu) 2021年5月1日
周囲からステレオタイプに基づく目で見られるのを恐れ、プレッシャーから本来の能力をうまく発揮できない「ステレオタイプ脅威」を扱った本。面白かった!
女性を中心としたトピック
邦題がちょっと恥ずかしい感じなので本屋でレジに持っていくのが躊躇われるかもしれないが、内容はとてもよかった。
感想は以下のスレッドを参照。(めちゃめちゃ長いです)
"How women rise (邦題: コーチングの神様が教える「できる女」の法則)"#読書ログ
— Atsuko Fukui (@muumuumuumuu) 2020年9月16日
"邦題はアレだけど参考になる本" としてとあるワークショップでおすすめされていた本。悪癖の事例、思い当たるフシが多すぎる😇
この本についてはゲストとして呼んでもらったPodcastでも少し話した。
プログラミングで世界を変えたアメリカの女の子二人の実話。プログラミングを学んできた元女の子としては共感する部分も多かった。
ガール・コード #読書ログhttps://t.co/iAmWB080tb
— Atsuko Fukui (@muumuumuumuu) 2020年12月27日
非SWEのお友達からオススメしてもらった本めちゃよかった!アメリカの女子高生二人がプログラミングのサマーキャンプに参加して作ったゲームがバイラルになって‥という実話に基づくお話。
ジェンダー関連の実験を紹介しつつ、どうやって格差を克服していくかについての本。中でも興味深かったのはインドで実際に行われた社会実験。憲法で農村の議員の1/3を女性枠とし、さらに選挙毎に全国すべての村の3分の1を無作為抽出し議長になれるのを女性に限定した。日本だったら絶対にできないような実験なんだけど、結果も興味深いのでぜひ読んでみてほしい。
感想は以下のスレッドを参照。(めちゃめちゃ長いです)
「WORK DESIGN」イリス・ボネット著 #読書ログ https://t.co/LkpwR3Jao2
— Atsuko Fukui (@muumuumuumuu) 2021年4月18日
女性のエンパワメントと経済発展の関係性、マクロレベルで見ると因果関係をはっきりさせるとこができず、ミクロだと各実験で因果推論を導くことはできるがどこまで一般化できるか不明。続く→
男性を中心としたトピック
育児という場においては母親である自分はマジョリティに属しているのだが、マイノリティである父親の立場や考え方、バックグラウンドについて知りたかったので読んだ。もちろん人それぞれ考え方や事情は違うとは思うが、社会的な事情や男性の考え方の傾向など大変参考になった。
以下感想文スレ
"妻に言えない夫の本音 仕事と子育てをめぐる葛藤の正体 " #読書ログ https://t.co/kkokRHY41u
— Atsuko Fukui (@muumuumuumuu) 2021年4月10日
子育てにまつわる男性の生きづらさにフォーカスした本。タイトルから想像するよりもかなりよかった。子育てしてるお父さん達本当に大変だね