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技術書を読み切る技術 〜読書会のススメ〜

本棚に分厚い技術書が並んでいるエンジニアの皆さんこんにちは。その技術書の中には「いつか読もう」と思っている未読のものはないだろうか。いつか読みたいと思っているうちに数ヶ月、あるいは数年放置されているものはないだろうか。半年後の年末、その本を読了できたあなたと読了しなかったあなた、どちらになりたいだろう。前者である場合はぜひこの文章を読んでみてほしい。

私も本棚1に分厚い技術書が並んでいるが、そのうち何冊かはいわゆる積読である。仕事や育児が日々忙しかったり疲れているとなかなか手が伸びないものだ。しかし私には本当にちゃんと読まないとまずいなと思った場合の勝ちパターンがある。人を巻き込んでの読書会である。自分だけだとついついサボりがちになるので外的圧力を利用するという魂胆だ。これまでにいくつかのパターンを試してそれぞれいいところがあったので紹介していく。

当番制宿題タイプ

これをやったのはGoF本読書会

デザインパターンについての本なので、毎週ひとつかふたつずつくらいのパターンを使って担当者が簡単なプログラムを書いてくるという宿題形式だった。担当は当番制で、担当に当たらない週は何の準備も必要ないので負担は少ない。人が書いたパターンでも面白い例だと結構覚えているもので割とよかった。

全員宿題タイプ

これをやったのはアルゴリズム勉強会

プロコンの問題集みたいな感じなので、参加者各自が事前に解いてきてお互いどうやって解いたか発表し合うみたいな形式だった。こういう問題は自分でやらないとなかなか身につかないなと思ったので個人的には本当に全部コードを書いたが、今週は忙しくてやってきませんでした〜みたいな人も全然いるのでゆるい感じでもOK。とりあえず続くことが大事だと思う。

余談だけどお互いのコードを見せ合うときにPaiza.IOがめちゃめちゃ便利。クラウドテキストエディタやコード実行ツールはいくつかあるけれど、Paiza IOはtextでinputが入れられるので大変お世話になった。

paiza.io

宿題なしタイプ

これをやったのはReal World HTTP本読書会

当時は第2版がまだ出ておらず緑の方の表紙だった

時間になったら会議室とかに集まって、時間とどこまで読むか決めてその場で読む。読んでいる途中に気になった部分や面白かった箇所を付箋に書いていって、時間が来たらその付箋をお互いに見せあう。他の人の付箋を見ることで自分にはない目線が勉強になったりしたのでよかった。何よりいいのは事前の準備や宿題が一切ないので参加ハードルがめちゃめちゃ低いし、途中からふらっと参加したりもできるところ。

こんな人には向かない

以上3パターンを挙げてきたが、これらのやり方が向いている人と向いていない人がいる。向いていない人は他人の目がそこまで気にならない人だ。最初に書いた通り他者を巻き込むという外的要因によって強制力を持たせる狙いがあるので、そもそも他人にどう思われても気にしない人は気軽にドロップアウトするかもしれない。また、そもそも他人と何かをするのが全然好きじゃないという人にも向かないかもしれない。

終わりに

この文章を読んでちょっとやってみようかなと思ったらぜひ周囲の同僚やお友達やTwitterの知り合いやらに声をかけてみてほしい。皆さんの積読消化に少しでも役に立つと幸いです。


  1. 物理本棚だけでなく、Kindleや技術書典などバーチャル本棚にもたくさん本が積まれている